いつもお世話になります、てるてる鍼灸整骨院です。
整骨院にご相談に来られる方の多くに「腰痛」の方って、実は多いです。
腰は、上半身と下半身を支える役目を担っていて、5つの骨が積み重なった腰椎(ようつい)と骨盤で構成されている部分です。
身体を曲げる、反る、ねじるといった動きに必要なもので、身体の部位で最も大切なところと言っても過言ではないため、逆を返せば痛める方も多いのかもしれません。
ここでは、整骨院スタッフからみて、腰痛を発症した時の対処法として、誰でもすぐに取り組めるストレッチの方法について解説をしていきたいと思います。
それではまずはじめに、なぜ腰痛が発症するのか?について、確認していきましょう。
腰痛が発症する原因は??
腰痛(ぎっくり腰)は、突如予期せぬタイミングで症状が現れます。
- 重いものを持ち上げた時
- 前かがみになった時
- 前かがみから起き上がる時
- 後ろを振り向こうとした時
- 椅子から立ち上がる時
- 布団から起き上がる時
- 咳をした時
- 運動中
- 慣れない作業をした時
など、いろいろなタイミングで症状が現れます。
このブログをお読みの方の中には、身に覚えがある方もいらっしゃるのでは無いでしょうか??
腰痛になった時にまず行いたい対処法は??
まず腰痛になった時の対処法ですが、大きく分けて3つご紹介したいと思います。
負担のかかる姿勢、作業をやめましょう
最初に、今すでにかかっている負荷を取り除くようにしましょう。
負担のかかる姿勢というのは、特に「前かがみ」になる姿勢です。
前かがみの姿勢になる事で腰にかかる負担は大きく増大します。
また、前かがみからものを持ち上げたりする作業は特にやめたほうがいいでしょう。より重度の損傷を招く引き金になります。
もし、腰痛を発症した場合ですが、以下の行動を取るようにしてみて下さい。
- 布団の上で寝るのがいいでしょう。
- 上向きで寝る場合は、ひざ下にクッションを敷くと楽でしょう。
- 横向きで寝る場合は、膝を軽く曲げて寝ると楽でしょう。
- 寝た状態から動き出す時は、横向きになり腕の力を使ってゆっくり起き上がりましょう。
とにかく、身体が楽になる姿勢を取る事を心掛けて下さいね。
腰の痛いところを冷やす
腰痛やぎっくり腰になりたての時期は、「腰に炎症を起こしている」事があります。
もし発症した場合は、家庭にある保冷剤などを患部に当て、10〜20分ほど冷やして下さい。
その後、保冷剤をとって30分ほどあけて、また冷やしましょう。
このサイクルを繰り返しおこなって下さい。
※冷凍庫から取り出したばかりの保冷剤は霜を被っているので水などで流して霜を取って下さい!
痛みの出ない範囲であれば積極的に動きましょう
安静にすることも必要ですが、布団の上でずっと寝ていると、かえって腰痛を長引かせてしまう可能性があります。
痛みのない範囲で、日常生活のできることは行いましょう。
以上がすぐに出来る対処法です。
あとは、専門の治療家に体のことは任せましょう。
腰痛対策は何といっても姿勢です
ここまでが対処法ですが、腰痛にならないために気をつけておくことは、実にたくさんあります。
特に、てるてる鍼灸整骨院では
「姿勢!!!」
について、強く注意して頂きたいと思っていますので、ここからは姿勢について、もう少し詳しく解説させていただきます。
腰痛の原因は椅子にあり?姿勢を悪化させるため要注意
仕事や勉強など椅子に座っている時間というものは、日常生活の中で多くの割合を占め、なかでも日本人は長時間座りっぱなしであることが多く、平均7時間も座っているというデータまであります。
そして座りっぱなしの状態が続くと、体が不調を訴え、特に腰痛に悩まされるようになります。
多くの人は座っている時に骨盤が後ろに倒れてしまい、それに伴って背骨が丸まり頭が前に出ている猫背の姿勢になっています。
すると、ボウリングの球ぐらいの重さの頭を、腰などの後ろ側の筋肉で支えるために、負担がかかってしまい、硬くなって痛みが出るようになります。
また、あまり知られていないですが、座位姿勢は立位姿勢よりも負担が大きく、腰椎と腰椎の間にある椎間板に加わる圧力が2倍近く加わってしまいます。
すると、椎間板は圧力から逃げようと飛び出してしまい、脊髄を圧迫してしまい、痛みや痺れが出てくるようになってきてしまうのです。
こうした状態を「椎間板ヘルニア」といい、これだけではありませんが、座位姿勢は原因の一つにもなり得ます。
上記の通り椅子に長時間座ると腰に負担をかけてしまいますが、繰り返していくと腰の骨に歪みが生まれます。
そうなるとマッサージなどで筋肉をほぐしても歪みがあるために、すぐに元の状態に戻ることになってしまうため、「姿勢を正していく」必要が出ます。
腰痛を引き起こす座位姿勢と立位姿勢の違い
腰痛が引き起こされやすい姿勢は座位と立位で違う部分もありますが、どちらにも共通する部分として「骨盤の位置」が重要となってきます。
まず座位での不良姿勢は骨盤が後ろに倒れてしまい、補うようにして背骨が丸まり、頭が前に出てしまう姿勢です。
そうならないためには3つポイントがあり、
- 深く腰掛けて胸を張るようにして、背もたれがある場合は利用する。
- 椅子の高さは地面につま先からかかとまで着きながら膝の角度が90度になるようにする。
- 膝と膝の間は開けすぎないように拳一つ分にして、足も足同士が平行になるように地面に着くようにする。
こうすると、骨盤が立つようになり、背骨の生理的湾曲が維持されるため、上半身の重さをバランスよく支えることが出来るため、腰に負担がかかりにくい良い姿勢となります。
立位姿勢で多い不良姿勢は、骨盤から上は座位と同様に、骨盤が後ろに倒れて背中が丸くなり、頭が前に出ている状態なのですが、骨盤が倒れるとそれを代償するように、大腿部が少し開き、膝が外側に向く、いわゆるガニ股の状態になります。
また、骨盤は前に倒れすぎていても、腰痛の原因になります。
前にずっと倒れていると常に腰をそらした状態、反り腰になってしまい、背中の筋肉が強く収縮したまま固まって伸びなくなり、血液の循環が悪くなり腰を痛めやすくなります。
良い立位姿勢の指標としては、横から見た際に
- 耳垂(耳たぶ)
- 肩峰(肩の先端)
- 大転子(足の付け根外側の出っ張り)
- 膝蓋骨後面(膝前面から2cm後)
- 外くるぶしから5cm前
この5つが一直線になると、体の前後のバランスが取れて腰にかかる負担が減って、腰痛になりにくくなります。
腰痛の対処法を整骨院スタッフが解説まとめ
いかがでしたでしょうか?
腰痛の対処法について、原因を知った上で行うのと、行わないのでは大きな違いだと思います。
特に「姿勢」については、腰痛と密接なつながりがあるという事を確認頂けたかと思いますので、是非とも参考にしていただければと思います。
当院の治療方針については、3次元バランス療法とは何??で詳しく書かせて頂いておりますので、合わせてご覧下さいね。