日本人の9割に見られるストレートネックやスマホ首と言われている事をご存知ですか?
もし、あなたの首痛、肩こり、腰痛、手や足のしびれといった症状が出ているのであれば、それはストレートネックが原因かも知れません。
今回は、ストレートネックやスマホ首が起きる原因を知り、自宅やオフィスで簡単にできる改善法をまとめていきます。
ストレートネックとは
ストレートネックとは何??という事から最初にお伝えしておきたいのですが、一言で言えば「首の骨がまっすぐな状態になっている」という事です。
ストレートネックと同じ意味で使われるのがスマホ首ですが、両方ともこれから書いている症状と同じだと思って頂ければと思います。
先に、首の状態が正常なのは、どんな状態なのか画像でお見せしたいのですが、
このように、前にカーブしているので、脊柱のあたりで前の方に曲がって、首のあたりでは後ろの方に曲がっている、S字を描くのが正常な状態です。
では、ストレートネック(スマホ首)の場合は、どうなっているのでしょうか?
同じく、ストレートネックの症状が出ている画像をお見せすると、
いかがでしょうか?前に突き出てしまっているのが、そのまま分かりますよね?
赤い線のように、顔が前に倒れたような状態なので、首への負担が大きくかかってくるわけですが、詳しく解説する間にストレートネック(スマホ首)になりやすい3つの癖をお話しておきたいと思います。
ストレートネックを招く3つの悪い癖とは
ストレートネック(スマホ首)になりやすい姿勢は、先程の画像の通り、前に倒れているようなイメージですが、このような姿勢にやりやすい「自分の癖」を知っておくと、予防しやすいと思います。
代表的な癖ですが、
- スマホを使用している時の姿勢
- 枕が高すぎて、実は合っていない
- 長時間のデスクワーク
- 同じ姿勢で読書する
- カバンの持ち方
といった癖があります。
スマホの姿勢は要注意!ストレートネック(スマホ首)の大きな原因
1つ目のスマホの姿勢ですが、自宅だったり、電車などで下を向きながらスマホを触っている方、よく見かけませんか?
スマホ依存症という言葉があるように、自宅でも外出先でもスマホを触る事が多い方は、ご自身の姿勢には特に気をつけて頂きたいのですが、データによると、日本人のスマホ使用時間ですが、平均すると2~3時間程度と言われています。
ちなみに、学生さんの場合だと、1日6時間触っている方もいらっしゃるとも言われてますので、スマホの使用時間は気にした方が良いかと思います。
特に、新型コロナウィルスの影響で自宅待機や休校で自宅に居る時間が多いかと思いますので、気をつけましょう。
スマホだけでないパソコンもストレートネック(スマホ首)の要因に
2つ目ですが、スマホだけでなく、デスクトップの位置が下に向いている場合に、首が前に突き出てしまいますので、ストレートネック(スマホ首)になる可能性があります。
テレワークで自宅でパソコンを触られる方も多いと思いますが、テーブル、椅子の高さとご自身のパソコンの高さがあっていない可能性もありますので、気をつけましょう。
読書をするときも下の方ばかり向いていると、ストレートネックになってきますので、読書の時は目線を上げるように注意しましょう。
寝ている姿勢でストレートネック(スマホ首)に?枕の高さが要因に
3つ目ですが、枕の高さには注意しましょう。
枕が合わないと、首に大きな負担をかけてしまい、寝付けないという事もありますが、姿勢が悪くなり、ストレートネックになってしまい、肩こり、腰痛など身体的な症状や不眠症、疲れが取れないなど出る事もありますので、気をつけましょう。
ストレートネックかどうかセルフチェック法
次に、自分の姿勢がどうなっているのか?ストレートネック(スマホ首)になっていないか?をチェックする方法をお伝えしたい思います。
自宅でも出来ますので、是非ご自身のチェックをしてみましょう。
まず1つ目ですが、「壁に背を向けて行うチェック方法」ですが、
手順2 「かかと」「おしり」「肩甲骨」の順番で壁にくっつけて下さい。
手順3 後頭部と壁の間の隙間をチェックしましょう。ここで隙間が空いていて、後ろに首を動かしても大丈夫であれば、ストレートネック(スマホ首)の症状は無い(もしくは軽い)です。
もし、背中を付け、肩甲骨が付いている状態でも、頭が後ろにつかないという事であれば、重症なストレートネックの可能性がありますので、早めに最寄りの整骨院で施術する事をオススメします。
(もちろん、当院でも可能です、ご相談は→こちらまでどうぞ)
ストレートネック(スマホ首)が招く様々な不調
セルフチェックをしたところで、次にストレートネック(スマホ首)が原因で起きる身体の症状について確認しておきましょう。
一般的には、
- 筋肉疲労による肩、首、背中の痛みやハリ
- 頭痛、吐き気、めまい、イライラ、不眠等の症状
- 手や腕のしびれ、ヘルニアの症状
が起きてきます。
顔の重みは、4~5キロあると言われていますので、ストレートネックで顔が前の方に倒れてくる事で、首や肩が顔の重みを支える事になるので、負担が大きくなってきます。
また、身体の変調に伴い、自律神経のバランスが悪くなり、頭痛や吐き気といった症状になって出てくる事も考えられます。
ひどい症状の方になると、神経系まで侵されてしまってヘルニアやしびれが出てくるという事もあります。
ストレートネックの再発を予防するにはどうすれば良いの?
ストレートネック(スマホ首)にならないように、どうすれば良いの??また軽い症状の時に再発しないために何が出来るの??という時に、まずは「正しい姿勢」を保つようにしましょう。
- スマホ使用時
- パソコン使用時
- 読書
それぞれ行う際に、できるだけ「視線と同じ高さまで持ってくるように」しましょう。
スマホであれば、テーブルに肘を置いてあげるだけで、高さが上がりますので、一度試してみて下さい。
そしてもう一つのストレートネック(スマホ首)の予防法として「枕の高さを変える」事をおすすめします。
ただし、急に低い枕にすると人によっては合わないという事もありますので、枕の上にタオルを重ねて高さを調節しながら、自分に合う高さを見つけていくと良いかと思います。
また、2、3日後にタオルを減らしていき、最終的には理想の高さにしていくと良いでしょう。
オフィスや自宅でできるストレートネック(スマホ首)改善法
ストレートネック(スマホ首)の予防について書きましたが、最後に軽症のストレートネックであれば自宅やオフィスでも十分にストレッチが出来ます。
時間もわずか30病~1分程度でできますので、是非とも取り入れてみましょう。
※最後に動画も用意していますので、一緒にご確認下さい。
ストレートネック改善法 首動かし体操
1つ目ですが、「首動かし体操」でストレートネックを改善しましょう。
次に、目線は平行のまま、横向きになります、これも左右5秒ずつ行いましょう。
ここでのポイントですが、左右に動かしストレッチが終わった後の首の固さをチェックしておき、覚えておくようにして下さい。
ストレートネック改善法 筋肉ほぐし
2つ目ですが「筋肉ほぐし」でストレートネックを改善しましょう。
画像の左側の手を抑えているあたりに「胸鎖乳突筋」と、画像の左側の手を抑えているあたりに「後頭下筋群」呼ばれる筋肉がありますので、この筋肉を手でほぐしていきます。
あまり強く刺激せず、手のひらでゆっくりと抑えてあげるようなイメージで行いましょう。
後頭下筋群ですが、耳の後ろから画像右のあたりまでなぞっていってくれると、筋肉に当たりますので、3本の指を使ってストレッチをしていきましょう。
ストレートネック改善法 顎押し体操
最後に、「顎押し体操」で、ストレートネックを改善しましょう。
次に、あごに手を置き、頭ごと動かすようにして、後ろに顎を引いていき状態をキープします。
次に、そのままの状態で手を離し、天井を見上げるように上を向いて5秒間キープし、2~3回繰り返して下さい。
その他にも、フェイスタオルストレッチといって、両手でタオルの端を持ち、首の後ろに当てる方法や、寝ながらタオルストレッチといってタオルを丸めて、筒状にしてタオルが首にフィットするように寝転ぶ方法もあります。
フェイスタオルが見つからないという場合は、上記3つのストレッチでストレートネック対策をしてもらえると症状が改善できると思いますので、試してみて下さい。
ストレートネックやスマホ首の原因や改善について まとめ
いかがでしたでしょうか?ストレートネック(スマホ首)は、現代人の生活習慣病に今後なってくる可能性があると思いませんか??
大人から子供まで、日本人の9割が症状に陥りやすい原因を秘めている事も理解頂けたと思いますので、症状が軽いうちに改善するように心掛けましょう。
特に、パソコンを使う機会が増えているので、デスクワークによる腰痛や肩こりの心配も多いかと思います。
デスクワークに関しては、
も合わせて確認頂ければと思います。
是非とも、自宅でもオフィスでも手軽に取り組めるストレートネック(スマホ首)改善ストレッチを日常に取り入れて、肩こり、腰痛などの予防にも努めて下さいね。