任天堂Switch(スイッチ)、新型コロナウィルスの影響で部品の調達ができず、2月あたりから品薄になり、ついにはメルカリなどで高額出品も出てきました。
その後、小中高生の学校休校になってSwitchをはじめとするゲームや、スマホでのYou Tube鑑賞の時間が増えたお子様も多いのでは無いでしょうか?
今回は、任天堂SwitchをはじめとするゲームやYou Tubeを見ている時の子どもの姿勢について、そのまま放置していると良くない悪影響な事や姿勢をチェックするポイントを、てるてる鍼灸整骨院の院長平田が動画を交えて解説していきたいと思います。
Switchでお子様の姿勢に悪影響が??
任天堂Switchですが、子どもに大人気ですが、最近ではどうぶつの森やリングフィット アドベンチャーというお家でフィットネスが出来るゲームがリリースされた事で、大人にも人気があります。
Switchは、手に持って画面を見ながら行うため、小さなお子さんの場合だと目に近くなったり、ゴロゴロと横になって見る事もあります。
私のお知り合いの小学生2年制のお子さんも、休学を機に毎日のようにSwitchで遊ぶようで、リビングでゴロゴロしながらだったり、ソファーに座ってはいるものの、画面近くに顔が迫って、目との距離は10センチ程度しかないという事もよくあるそうです。
当然ですが、そのような近くに画面を持ってくるという事は目に良くないばかりか、姿勢にも影響してきますし、特にお子さんの姿勢には注意しなければいけない事があります。
ソファーに寝そべってSwitchをしている姿勢
よく見る事例を挙げたいのですが、ソファーに寝そべりながら、Switchをしている時ですが、
このような姿勢で、背中が丸まっていて、手も曲がった状態で、目との距離が近くありませんか??
私自身、今まで子どもがSwitchをしているところをみて、姿勢をピンと伸ばしてやっている子を見たことがありません・・
私自身も、幼少期にゲームをしていた時は、姿勢なんて意識した事がありませんので、同じような姿勢でゲームをしていたはずです。
良い姿勢と悪い姿勢の違いは??
では、子どもがSwitchをしている時に起きている姿勢と身体の状態はどんな風になっているのでしょうか?
まずは、こちらの画像をご覧下さい。
左が「良い姿勢」で、右が「Switchなどをしていて悪い姿勢になっている」ものになります。
左側の画像の良い姿勢というのは、耳の頂点→肩→骨盤の中心を結んだ線が一直線になっている状態の時が良い姿勢だと言えます。
逆に右側の五臓の良い姿勢というのは、いわゆる猫背になってしまっていますので、耳の頂点から肩を大きく曲がっていて、顔の部分が前に出ているような感じになります。
横から見て、良い姿勢であるかどうかのチェックをする1つ目のポイントとして「耳の頂点と肩を結ぶラインが一直線になっているか」を見ていただくと良いかと思いますので、お子さんの姿勢をまずチェックしてみて下さい。
Switchで姿勢が悪いとどんな悪影響があるの?
では、Switchで姿勢が悪いとどんな悪影響があるのか?という事ですが、姿勢が悪いという事は猫背になっている状態です。
このような猫背が続くと「身体が疲れやすくなってきます」ので、首、肩、腰に負担がかかりやすくなってきます。
Switchで姿勢が悪いと将来の慢性的な痛みに??
まず1つ目のSwitchのやりすぎで子どもの姿勢が悪くなる事での悪影響についてですが、「慢性的な痛みの原因となる」事が挙げられます。
子どもの頭の重量は、だいたい2キロから3キロと言われています。
正しい姿勢でも、頭の重さが体全体に負荷としてかかっているのが、身体が傾いていく事で、どんどん負担が大きくなるわけです。
ある統計によると、約15度の傾きの違いで3倍ほどの負荷の違いがあると言われていますので、重さにして6~9キロの負荷が首、肩、腰に乗っているという事になるのです。
さらに!
約60度の傾きになってくると、7倍ほどの負荷がかかってくると言われていますので、重さにすると14~21キロが、首などに負荷をかけるという事になります。
お水2Lのケース6本以上の重さが、ずっと首などに負担がかかっていると想像してみましょう。
どうでしょうか?かなりの負荷が首の関節や筋肉などに負荷がかかっている事がお分かり頂けるのでは無いでしょうか?
子どもの身体は、大人に比べて関節や筋肉の柔軟性があるので、柔らかいのですが、このように筋肉や関節に負荷がずっとかかり続けると、成長していく中で痛みに変わる・・
もしくは大人になってから慢性的な肩こりや腰痛などの原因となる可能性があります。
Switchで姿勢が悪くなれば運動能力が低下する?
そして、2つ目のSwitchで姿勢が悪くなる事での悪影響ですが「子どもの運動能力が低下する恐れがある」という事です。
なぜ姿勢が悪いと、運動能力が低下するのか?という点ですが、運動能力の仕組みを簡単に説明したいのですが、人間は動く時に脳から指令が出て身体を伝わっていきますが、「脳から出る命令がいきにくくなる」ため力を発揮できない可能性があります。
スポーツをしている方だとわかると思いますが、ボールを投げるでも、ボールを蹴る場合でも、走るでも、一気にスピードを上げたり、力を出すには良いタイミングでなければいけません。
脳からの指令を良いタイミングで受け取り、身体が反応する事がなければ、ハイパフォーマンスを発揮する事が出来ないといっても過言ではありません。
また、野球を例に挙げると、姿勢が悪いとピッチャーの場合だと肘が上がってこないため、正しいフォームで投げることができず、肩を壊したり故障しやすい身体になってしまう事も考えられます。
サッカーの場合でも同じです、姿勢が悪いと上手く足が上がらないので、思うように強い球を蹴る事が出来ないという事も考えられます。
怪我をしやすい身体で、長くスポーツ選手として活躍できた例はありません。
一流の選手ほど、自分の身体をしっかりとメンテナンスをし、身体の痛みがない状態で試合に臨むものです。
怪我をすれば、運動能力が落ちるのも必然ですし、子どもの頃から怪我しやすい身体にならないように、姿勢を整えるという事は、とても重要だと思って頂ければと思います。
Switchで姿勢が悪くなると学力低下になるの?
3つ目のSwitchで姿勢が悪くなる事での悪影響についてですが「学力低下を招く可能性がある」という事です。
2005年アメリカのフロリダ州で行われたある研究で、良い姿勢と悪い姿勢で記憶力にどれくらいの差が出るのか??を調べた事があるそうです。
この研究結果では、良い姿勢を保って勉強をした方が、悪い姿勢で勉強した子たちよりも記憶力は格段に上だったというデータがあったそうです。
また、同じような姿勢を取っていると、記憶力を呼び起こす力もあるという事がわかっていますので、勉強した姿勢の記憶も、記憶力に影響するという事で、大変興味深いですね。
Switchで姿勢を崩さないための対処法
Switchに限りませんが、iPadなどでYou Tubeを見たり、テレビを見たり、また勉強をする時のお子様の姿勢ですが、放置するのでなく、自宅でもしっかりとケアできる対処法を知っておく事が肝心です。
中でも、今回はSwitchで姿勢を悪くした際の対処法という事なので、Switchをやって姿勢を崩さないためのグッズを見つけてきました。
例えば、こんなスタンドです。
Switchを挟めるスタンドですが、目が離れますので、首が前に傾かないように出来るので、それだけで首への負荷は減らせると思います。
もし、スタンドを購入する予定がないのであれば、テレビにSwitchを繋いで、距離を取ってさせるというのも一つの手です。
あとは、長時間同じ姿勢でいる事はよくありませんので、「30~40分に1度は休憩を挟む」ということをしてみてはいかがでしょうか。
Switchをやる時の姿勢に注意についてのまとめ
まとめになりますが、Switchをしているお子さんの姿勢を一度横から確認してみて下さい。
耳から、肩にかけての姿勢が一直線だったら良い姿勢ですが、いわゆる猫背のように丸くなった姿勢が続いているようであれば、すぐにでも改善をしましょう。
改善しなければいけない理由として、
- Switchで姿勢が悪いと将来の慢性的な痛みに繋がる恐れがある。
- Switchで姿勢が悪くなれば運動能力が低下する恐れがある。
- Switchで姿勢が悪くなると学力低下する恐れがある。
からですが、どれもお子様の将来に取って悪影響しかありませんので、
- 姿勢が悪いのは注意をし続ける。
- 姿勢が悪くならないようにスタンドや目との距離を開けられるテレビへの接続を試みる。
- 長時間同じ姿勢を続けないために休憩を挟む。
といった工夫をしてみましょう。
今回の件ですが、動画でもまとめていますので、是非一緒にご確認頂ければと思います。